仮説思考【仮説を持とう、仕事の遅い人】

 多くの人は、決定に向けて「できるだけ情報を集めておいたほうが良い」といった思いから、情報収集に時間を多く有して、結果的に仕事が遅くなっています。

 「できるだけ情報を集めておいたほうが良い」というような思いもわかりますが、これでは、時間的損失、クオリティの低下を招きます。

仮説とは何か

仮説思考は、「経験と思いつきが合わさった勘」とも表現されている。仮説は「まだ証明されていない答え」を指します。

プライベートならわりとみんなが実践している

 【仮説】「今日は雨だからあの店は空いているだろう」
    ↓
 【検証】「行ってみたら、空いていた」【仮説成立】
     「行ってみたら、混んでいた」【仮説不成立】

 割とあるあるだと思います。
 ここから、「席が空くのが早いか、別の店行くのが良いか」等の思考が出てきますね。
 (不成立について、「前回はこういう結果だった、(雨の日の)別の時間帯はどうか」と次の機会に仮説を立てる際に役立ちます。)

必要なのは【仮説を立てる】→【仮説を検証する】

 選択肢を広げて全て検証していくのではなく、あたりをつけてそれに対してだけ検証します。違えが分かったら別の仮説を立てればいいんです。
 
  仮説→検証→仮説(修正)

 これを繰り返します。仮説が否定されたとき、なぜ否定されたのか、その要因が新しい仮説に繋がります。つまり、先の仮説はデータとして蓄積され、無駄にはなりません。

仮説を立てる際の手段

 アブダクションという論理展開で行っていきます。アブダクションとは、起きている事象に仮説を当てはめて論理的に展開する技法です。アプダクションの例えとして、事象に対して、一般的な考えを出して、仮説を立てます。「昼なのに空が暗い(事象)」→「暗いのは厚い雨雲が多いからだ(一般論)」→「もうすぐ雨が降るだろう(仮説)」という感じです。

仮説を立てるトレーニング

 目撃した事象に対して、関心を持ってみてください。ニュートンの万有引力もそうです。何気なくリンゴが落ちた、ただそれだけのことにニュートンは「なぜ」を考えたのです。今起きている事象に対して、認知している限りの一般的事実を考え、じゃぁ、こういうことだな?と仮説を立てる癖をつけましょう。先に「経験と思いつきが合わさった勘」と書きましたが、ここが経験として生きてきます。

仮説を検証する手段

 「先の仮説が正しいか」という考えで進めます。なので、アンケートなどの集計データに対して、仮説を元に分析を行います。

 直接、人にヒアリングする場合でも、仮説を持っていると、聞くべきポイントに対してヒアリング出来ます。ポイントがはっきりしているので論点はブレません。

 ここで、仮説が間違っていると分かった場合、すぐさま新しい仮説を作りましょう。

ビジネスシーンでの落とし穴

 どんなに問題解決能力に優れていたとしても、そもそも解くべき問題が間違っている場合があります。いくら仮説思考でPDCAを回したとしても間違った問題を解こうとしているので何の解決にもなりません。問題が間違っているのは気づきにくいですが、その事象の裏にある背景を読み解きましょう。

論点思考

 論点思考では、問題となっている候補に対して、仮説思考を使いながら絞っていきます。論点が絞れたら「それは解決できるか」→「解決できるとして実行可能か」→「解決したらどれほどの効果があるか」の3ポイントで見ていきます。効果がないものを解決する必要はないですよね。実行不可能なものはどうしようもないですよね。どこかで詰まる結果となるなら、それは問題が正しくないこととなりますので、論点を別のものに変更して、再度同じことを行います。

まとめ

  • 仮説を持たずに進めると、スピードとクオリティが低下してしまいます。
  • 仮説を立てる場合、アブダクションを利用して、精度が高い仮説を作り出していきます。
  • 仮説を検証する場合、アンケートなどの集計データや人へのヒアリングで、ブレなく分析する。仮説が間違えていた場合、速やかに仮説をたてなおそう。
  • 今解決する問題において、今解こうとしている問題点が正しいのかも考慮しよう。

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