「まんがでわかる」シリーズが好きです。特にこの漫画のオネェはツボ。そして分かりやすく読みやすい。なので漫画押し。



相手を納得させる「3つのステップ」と「7つの切り口」
「イエス」に変える3つのステップ!
ステップ1. 自分の頭の中をそのままコトバにしない。
ステップ2. 相手の頭の中を想像する。
ステップ3. 相手のメリットと一致するお願いをつくる。
「イエス」に変える7つの切り口
- 相手の好きなこと
- 選択の自由
- 認められたい欲
- あなた限定
- チームワーク化
- 嫌いなこと回避
- 感謝
まずは相手の想いを読み取ろう
ステップ1. 自分の頭の中をそのままコトバにしない。
人の性格は10人10色なので、恋人の間でも「明日デート行かない?」と言っても相手が素直に行ってくれるとは限らない。せっかくの休日ならダラけたいと思っている人もいる。しかし、自分は相手と一緒に居たい。
ステップ2. 相手の頭の中を想像する。
では、どうするか。相手の今したいことは何か。今欲しているものは何か。
ステップ3. 相手のメリットと一致するお願いをつくる。
相手がラーメン好きで「ラーメン食べに行こうかなと考えている」と想定するなら、「明日デート行かない?」ではなく、「驚くほど美味しいラーメン屋見つけたんだけど一緒に行かない?」とすることで、相手の「ラーメンを食べたい」欲求を満たしながら「自分は相手と一緒に居たい」という双方の目的が達せられる可能性が高くなる。
WinWinですね!
ラーメンとかは置いといて、自分の目的が近いとホイホイついていくかもです。
自分の想いを通すために! 7つの切り口!
切り口1. 相手の好きなこと
先の通り、相手が「ラーメンが好き」「ラーメンが食べたい」とよく考えている相手なら、”ラーメン”を主体にして言葉を紡いでいきます。漫画では別の例えとして、原稿が間に合わない場合どう上に伝えるかについて、単刀直入に「間に合わないので、もう少し時間をください」ではなく、「クオリティを上げたいので粘らせてくれませんか?」と表現している。企画がうまくいってほしいと思っている上司などには良いですね。
私もわりとこういった表現を使ってます。新人の時、先輩に教わりました(笑)
切り口2. 選択の自由
どちらを選ばれてもいいように、自分のやってほしいものを2つ並べる方法。複数の選択肢を与えて、相手が選べるようにする技術です。選択肢を与えることで相手にそれらを比較させて「じゃぁ、私はこっちが良い」とあたかも自分で決断したと錯覚させます。
切り口3. 認められたい欲
相手の「認められたい(評価されたい)」という欲求を満たしつつ、自分のお願いを聞いてもらいやすくする手法。「君の書類は相手に伝わりやすいから、この書類もお願いできないかな?」と言われたら、「そうか、自分は評価されているのか」と思うのだろう。これは部下などに対しては特に有効な技術ですね。
切り口4. あなた限定
寂しがり屋や優越感を得たいと考えているであろう人に有効な手法。先の「認められたい欲」と似てはいますが、こちらは「他の誰でもない、あなたには来てほしいのです」と、相手に”私のことを必要と思ってくれている”と思わせて、こちらから相手の心を満たすことで相手のメリットに変えるという技術。
あまり言いたくはないですが、これは詐欺師や宗教勧誘などでもよく使われる心理法なので注意しましょうね。
切り口5. チームワーク化
「ステップ2. 相手の頭の中を想像する。」の際に、相手がどうしても「めんどくさい」「やる意味ない」と考えている場合に使用する手法。相手に飲み会の幹事をしてほしい場合には「幹事やって!」ではなく、「一緒に幹事しよう!」と、一緒に行動することで相手を前向きにさせる技術。
これは経験上、「一緒に頑張ろう」というようなあいまいな表現で努力を強いていると思わせる言葉とは合わないですね。上記の”幹事しよう”のように行動自体が明確なものである必要があると思います。(子供相手には「頑張ろう」でも通用するとは思いますが。)
切り口6. 嫌いなこと回避
「切り口2. 選択の自由」とはちょっと手法を変えて、これは、相手の嫌なことを組み込む手法。「この芝生に入り込むと、農薬の臭いがつきます」という風にそれを行うと嫌な目に合うかもしれない、それは嫌だという感情に訴えかける技術。
歯磨き嫌がる子供相手なら「歯磨きしないと、歯医者さんに行ってドリルで歯をガリガリされちゃうんだぞ~」って感じですかね。(まぁ、子供の場合それでも駄々こねそうだが。)
切り口7. 感謝
人との付き合いでは基本の手法! 「ありがとう」と感謝を伝える。言われた側は悪い気分なんてしませんよね。逆に言えば、良い気分で終わらせる技術ですね。「~していただき、助かりました。これからも、よろしくお願いしますね。ありがとうございます!」と、お願いと一緒にありがとうと言ってしまいましょう。
会社の会話とかだと「良い書類が出来たよ、またよろしくね、ありがとう!」という風に言ってくれる上司が居ました。初対面では厳しい印象を受ける人でしたが、私は好きでした。
まだまだあります! 伝え方のレシピ!
「強いコトバ」を作る5つの技術
- サプライズ法
- ギャップ法
- 赤裸々法
- リピート法
- クライマックス法
サプライズ法
伝えたい言葉を決め、適したサプライズワードを入れる。以下のようなものがあります。
あっ、
わっ、
そうだ、
びっくり!
そうなんだ!
信じられない!
ほとんどの人が聞いたことあるCMで小林製薬の「あっ、小林製薬」というのもコレですね。
ギャップ法
意識して反対のコトバを入れることで強いギャップを作り出します。ギャップの作り方は以下です。
- 最も伝えたいコトバを決める
- 伝えたいコトバとは正反対のワードを決め、前半に入れる
- 前半と後半がつながるように、コトバを自由に埋める
踊る大捜査線での名台詞「事件は会議室で起きてるんじゃない! 現場で起きているんだ!」はこういう手法ですね。「事件は現場で起きてるんだ!」というと「何当たり前のことを、、、」となりますが、「会議室で起きてるんじゃない!」と入れるだけで遥かにインパクトが上がりましたね。
赤裸々法
コトバに体温を感じさせて、詩人のようなニュアンスを作り出します。歌詞などによく含まれたりします。赤裸々法の作り方は以下のようになります。
- 最も伝えたいコトバを決める
- 自分の体の反応を赤裸々にコトバにする
- 赤裸々ワードを、コトバの前に入れる
世界の中心で愛を叫ぶの一節「朝、目が覚めると泣いていた」のように、体の反応を赤裸々に出していきます。
個人的には一番難しい感じがします(´・ω・`)ハズカシイ
リピート法
暗記するときなどでも使われる繰り返し技法。何回も何回も同じことを言う。これだけで人の頭に埋め込むことが出来てしまいます。これも歌詞として多いですね。リピート法の作り方は以下のようになります。
- 最も伝えたいコトバを決める
- 繰り返す
オバマ前大統領の「Yes We Can」は印象的でしたね。意識してみると色んなところで使われてますね。
クライマックス法
相手に集中させるために使う技法。途切れかけている相手の集中力を再度呼び覚まし、くらいつかせることが出来ます。クライマックス法の作り方は以下のようになります。
- いきなり「伝えたい話」をしない
- クライマックスワードから始める
「最後に一言だけ伝えたいのですが~」「ここだけの話ですが~」といったワードです。長い演説などでは合間合間に入れてみて、自分に意識を向けなおしてもらえるようにしましょう。
最後に一言
思ったことをそのまま言葉にしても相手には伝わらない。伝えるためにも技術が必要ですね。いろいろなシーンで利用できる技術が詰まってました。
そして! やっぱり、漫画版のオネェが良いキャラ過ぎて好き(笑)


